第5回省エネルギー建築賞 建設大臣賞(事務所ビル部門) 陸別町庁舎・コミュニティーセンター
審査評
本建築物は、北海道足寄郡陸別町に建築されたコミュニティーセンターを含む庁舎建築である。寒冷地における省エネルギーを追求し、地域の基幹産業である林業の育成を考慮した外断熱工法等を採用すると共に、冬期の日射、夏期の夜間通風による建物の蓄熱効果を有効に利用し得る建築計画がなされ、設備設計では、低温の伏流水を冷房用熱源として用いる等、地域特性を考慮した冷暖房システムを採用し、パッシブ・アクティブ両手法によって省エネルギー効果が図られている。
建設地域の環境特性を有効に利用した省エネルギー手法は、寒冷地における建築計画に与える有益な波及効果を考慮すると、建設大臣賞として相応しいものである。
(「IBEC」94年5月号記事より抜粋)
- 平成6年2月17日
- 設計監理
- (株)北海道岡田新一設計事務所
- 設備設計協力
- (株)環境設備計画
- 規模
- RC造(一部S造) 地上3階 塔屋1階 延床面積4,711.66㎡